2012.08.20
千葉英和高等学校は、1946年に創立された、男女共学の私立高校です。
2008年1月に学校全体のマスタープランを作成してから約4年、第1期工事に当たる多目的教室棟が今春、漸く竣工しました。
普通教室6教室を北側の2,3階に、南側の吹抜け部分1階にカフェを配置しています。
そのため、南側(中庭側)からカフェに差し込む太陽光を如何にコントロールするかが課題になりました。
2階ウッドデッキ上部に、疎密を付けた市松状の煉瓦透かし積みシェードを取り付けました。
大きく張り出した3階の庇と共に、室内に直接、日射光が入ることを防ぐ、外部ルーバーの役割を担っています。
煉瓦透かし積みシェードとアルミ木複合サッシュとの間に、縁側にあたる空間をつくりました。
室内側のカフェから見ると、煉瓦透かし積みシェード越しに、既存の図書館が見えます。
カフェの床が外部のウッドデッキと一体となり、中庭の芝生に繋がって行きます。
北側に配置された普通教室とそのバルコニーです。
既存教室棟と多目的教室棟を繋ぐ、西側の渡り廊下です。
夕暮れ時の2階ウッドデッキです。
日が暮れると、カフェ内部の様子が浮かび上がって来ます。
煉瓦透かし積みシェードで蔽われたカフェが、住まいにおける"リビング"のように、生徒達の"たまり場"となることを願っています。