2012.12.25
今春、千葉英和高校多目的教室棟が竣工しました。
今回は、この建物のいくつかのディテールを紹介します。
まずは、吹抜け部分に面する鋼製手摺です。
手摺部分に木集成材を使用し、廻り階段との段差部分の納まりにも注意を払っています。
膜天井とトップサイドライトとの取り合い
北側から自然光が導入されている様子が良く分かります。
天井に吊るされた、直径2400㎜の特注ペンダントです。
LED電球が仕込まれていて、ガラスクロスのシェイド越しに、柔らかな光を落としています。
カフェの床から同一レベルで伸びる、1階ウッドデッキ
コンクリート柱を穿ち、小さなペンダント照明を仕込んでいます。
外部の煉瓦透かし積みシェイドのディテールです。
カフェの購買コーナーのカウンター腰壁部分は、ガラスキャストの透かし積みにしました。
ちょっと華やかな雰囲気を演出しています。
内部階段中央部の手摺部分です。
視聴覚教室に設えられたアートガラスです。
北側のアーチェリーレンジを隠しつつ、自然光を取り入れています。
南側の中庭に張り出した、外部階段昇り段を利用したベンチ
南面し、3層分の天井高を持つ"大きなコモン(カフェトリウム)"といろいろな場所に散りばめられた"小さなコモン(ミニコモン)"によって生徒達のたまり場を作る、といった当初の設計意図を大切にしながら、機能性や耐久性、細かなディテールにも目配りをしました。
この建物が生徒達の青春の1ページを刻む、思い出の背景になることを心から願っています。